住宅ローン金利について

注文住宅を新築しようとするにあたっては、当然のこととして、その費用をどこかから調達してこなければなりません。すべてを自己資金でというのは、費用の総額を考えればたいへん困難なことですので、通常、金融機関が提供している住宅ローンを頼るということになります。
金融機関で口座を開設して預け入れをすれば、その期間に応じて利息がたまるのが通例ですが、金融機関から逆にお金を借りた場合についても、やはり借りた人が金融機関に対して利息を支払わなければなりません。借りた金額に対してどれだけの利息を支払うかをパーセントとして表示したものが金利であって、住宅ローンのように長期に借り入れをするような場合には、毎年いくらの割合かという、いわゆる年利での表示がなされるのがふつうです。
住宅ローンというのは、契約の内容によっても違いますが、25年から35年といった長期にわたって、借りたお金を定期的に返済していくものですが、この返済金額のなかには、もともと借りたお金である元金と、それにかかる利息の両方の部分があります。そのため、返済を毎月続けていると、元金の部分が減ってくるため、その元金に対して一定の利率をもってかけられている利息のほうも、だんだんと少なくなっていきます。住宅ローンで借りる金額は数千万円といった単位になりますので、金利が少しでも違ってくれば、必要となる返済金額にもかなりの差が生じてきます。
この金利に関しては、いくつか決める方法がありますが、もっとも単純なものとしては、固定金利とよばれるものが挙げられます。固定金利の場合、住宅ローンの契約をしたときの金利が、その後ずっと返済の完了まで続くというものです。実際には変異完了までというよりも、はじめの数年間は金利が変わらず、その後にいったん見直しがあったり、別の種類の金利との選択ができたりという取り扱いのものもあります。
また、変動金利というのは、名前のとおり、いったん決まった金利であっても、6か月ごとなどの定期的な見直しがあり、時期によって当初とは金利の水準が異なってくるようなものをいいます。固定金利にくらべると、金利が変動する分だけ先の見通しが立てにくいといった難点はありますが、将来的に低金利の時代がやってきたときには、住宅ローンにもその金利が生かされることになりますので、固定金利よりもトータルでの支払い額が少なくてすむ可能性をもっているといえます。