平屋住宅と暮らし方

最近、注文住宅を新築する際に、平屋住宅が選ばれることが増えています。
限られた宅地を余裕を持って使えるように、二階建てが注文住宅の主流です。
しかし今、古苦からの日本の住宅スタイルである平屋住宅が見直されています。
平屋住宅の良さは繋がりです。
一階と二階で分断された暮らしではなく、一つのまとまった空間で家族みんなが繋がって暮らすことができます。
お互いがどこにいるか、どうしているか良く分かるため、小さな子供がいる時代も、ちょっと反抗期になって部屋にこもってしまいがちな時代も、夫婦二人だけとなってお互いの体調が気になる時代も、不必要な心配なく過ごすことができます。
プライバシーがないように感じる事もあるかもしれませんが、仕切りの工夫でなんとでもなるものです。
天井からつりさげるタイプのすだれや、間仕切りがあるだけでスペースは区切ることができます。
そうでなくとも、カウンターを部屋の角に付ける工夫一つで、集中することができる空間は作ることができます。
小さな工夫でデメリットを減らすのは難しい事ではありません。
家の中に階段があるというのは、便利なようで意外と苦労も多いものです。
掃除機をかける際には一段一段足元に気を使いながらのかけなくてはいけませんし、二階に掃除機を持ってがるの歯とても大変です。
寝る時に二階へあがるのは、赤ちゃんを抱っこしている時は大変です。
年を取ってからはなおさら大変ですし、危険も増します。
手すりを付けたり対応策は何かしらあるものですが、夫婦二人になると二階は滅多に行かない場所になってしまう事も珍しくありません。
平屋住宅にすると勿論二階部分がないので、取れる部屋数は少なくなりますし、収納などにも工夫が必要になってきます。
それでも、間取りに工夫を凝らすことで一つの空間で家族みんなが快適に過ごせる家づくりは出来るものです。
例えば畳の部屋を一段上げて、畳ボックスの部屋にしてしまえば、一つの部屋の下全体が収納に変身します。
畳を持ち上げて収納する部分には普段滅多に使わないものや、季節によって使用したりしなかったりする日用品を入れておき、手前の引き出し収納には衣類を入れておくこともできます。
一段上がっていると、寝る時の移動がベッドへ移動する時のように出来るので、とても楽です。
そういった工夫は設計士たちはたくさんアイディアを持っているものなので、自分達の立てる土地には余裕がないからと最初からあきらめずに、平屋住宅を検討してみると良いです。